土壌改良材のパーライト、黒曜石と真珠岩違いは?

パーライトと一括りに言っても、黒曜石と真珠岩ではその効果が違うんです。
用途に合わせて使えるように違いを知っておきましょう。
パーライトとは
黒曜石や真珠岩などを高温で熱処理し、人工的に作られた発泡体です。多孔質で排水性に優れ軽量の為、土壌改良材や培養土原料としてよく用いられます。
黒曜石、真珠岩パーライトの使い分け
ビーナスライト(黒曜石パーライト)
黒曜石のパーライト(ビーナスライト)
簡単にまとめますと、現在の土壌の水はけが悪い、蒸れて根腐れをおこす等の問題がある場合に使用すると改善します。
※黒曜石を熱するとポップコーンの様に膨れて発泡します。
ビーナスライトは、長野県諏訪国有林(海抜1500m)埋蔵の黒曜石を約1000度で高熱焼成発泡した無機質超軽量れき状骨材です。粒度は粉末よりにぎりこぶし大に至る幅広いものです。
化学製品に比べ断熱、保湿性と同時に耐火性(1380度)の大きい無機質素材で、附着水はミネラル水となりイオン交換性能も認められます。
特徴として、土壌改良に使う場合は、土壌の通気性・排水性の調整、向上を目的として用いられます。
太平洋パーライト(真珠岩パーライト)
真珠岩のパーライト(太平洋パーライト)
簡単にまとめますと、山砂のように水をあっと言う間に吸収するが、ザルのようにいっきに抜けてしまう場合に使用して下さい。
真珠岩のパーライトは、軟らかく粒径も5mm程度までの大きさとなります。様々な分野で利用されていますが、農園芸分野では主に土壌改良材として、保水性の調整、向上を目的として用いられます。