防草シートを長持ちさせるには

防草シートを選ぶ上での重要なポイントのひとつに「シートの耐用年数」が挙げられます。
シート自体の防草効果、耐久性はもちろん重要ですが、耐用年数は敷き方でも変わってきます。固定ピンが少なかったり、整地されていない状態で使われている防草シートと、正しく敷かれた防草シートの耐用年数には大きな差が出ます。以下に但し敷き方を解説するので、参考にしてください。
ポイントを抑えた防草シートの敷き方が大切!施工前の雑草処理が大事です!
「防草シートは光を遮るから、雑草の上に敷けばそのまま枯らしてくれる」という考えは間違いです。雑草によってシートと地面の間に凹凸があると隙間ができてしまい、風がふきこんだり、人の歩行や物の移動などにより擦れて シートの劣化が早まる可能性があります。
できるだけ雑草の根から処理をしてからシートを施工するようにしてください。雑草の処理を極力軽減させるには、冬場の雑草が少ない時期がオススメです。

草刈りをするだけではダメ!根まで処理します
雑草の根まで処理する場合には、根まで枯らすタイプの除草剤がオススメです。
雑草は目に見えている部分を刈れば良いというわけではありません。生命力の強い雑草は根から再生するものがあります。スギナやドクダミ、チガヤのように地下茎でも繁殖していく雑草もあります。
根から再生するタイプの雑草は、シート施工後もシートの合わせ目、破れ、固定ピンの隙間などから 芽を出す恐れがあります。また、大量に発生するとシートを浮上げてしまいます。更に安価なシートだと雑草の芽が生地を突き抜けて生えてくる場合もあります。
また再生する際にシートと地表の間に隙間を作るためシート劣化の原因にもつながります。

地面の凹凸をなくして平らにします
凹凸があると風の吹き込み等によりシートの擦れや破れに繋がる恐れがあるため、広さによっては専門業者でないと難しい場合もありますが、施工前に整地して地表を平らにすることが大切です。
また、車や重い物が行き来するような場所(駐車場など)では、転圧する必要もあります。(砂利下シートとして駐車場に使用する際には、耐久性の高い適切なシートをお選びください。薄手のものや安価なものだと負荷に耐えられません。)

風でめくれないようにしっかり固定
強風や台風の影響を受ける場所では、しっかりと防草シートを地表に固定しましょう。
風でめくれてしまった場合、大きく破れてしまう恐れがあります。シートの固定には固定ピン、合わせ目には粘着テープが最適です。台風や強風でめくれて傷む可能性があるため、打込むピンの本数を増やしたり、長めのピンを使うことをオススメします。

また、砂利を敷いた場所は、雨水や踏まれることで砂利自体が地中に沈んでいきますが、防草シートの上に砂利を敷いた場合、シートが下にあることで埋没を防いでくれます。

シート施工後もメンテナンスでより長持ち
施工後のちょっとした手入れで、防草シートの耐用年数が変わってくるので、年に数回は見回ると良いでしょう。
見回りで発見された風でめくれた所は、固定ピンを増やしたり、破れてしまった所は粘着テープで補修してください。
防草シート長持ちのコツのまとめ
防草シートの耐用年数を伸ばすには、施工前になるべく雑草を取り除きシートと地面をピッタリと施工し、隙間を作らないことが重要です。
更に風によりシートがまくれたり破れたりするケースがあるため、ピンに不足がないように適切な本数を使用し、シートの合わせ目や端に粘着テープを貼るのもオススメです。
また、紫外線や人の歩行により防草シートが劣化するのを防ぐため、シートの上に砂利を敷くことでこれらの影響を防ぎ、劣化を抑えます。