トウモロコシの病気
未成熟とうもろこしの生育期の病気と使用できる農薬
紋枯病
激発すれば植物体全体の枯死にもつながる糸状菌病。梅雨入り前から地際部で発病し、病斑が葉鞘を伝って上部へ進展する。病斑は周縁部褐色、中心部灰白色の雲形斑となる。発生後期には病斑上に褐色で表面が滑らかな菌核をつくり、これが地面に落ちて翌年の感染源となる。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
リゾレックス水和剤 |
リゾクトニア病に効果的な殺菌剤!また、りんご柴紋羽病に安定した効果があります。 |
有機りん剤 |
苗立枯病
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
オーソサイド水和剤80 |
果樹、野菜、花き類に発生する広範囲の病害に有効な殺菌剤です。 |
ポリハロアルキルチオ剤 |
すす紋病
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
トリフミン水和剤 |
予防効果と治療効果に優れ、病班の拡大阻止力や胞子形成阻止力があります。 |
エルゴステロール生合成阻害剤(EBI剤) |
フザリウム菌による病害
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
ベンレート水和剤 |
なんと言っても治療と予防の両方の効果があるので扱い易いです。 |
ベンゾイミダゾール系剤 |
トウモロコシの害虫
未成熟とうもろこしの生育期の害虫と使用できる農薬
アブラムシ
成虫・幼虫が葉、雄穂、果実、鞘部の養分を吸い、株を弱らせる。糖分を含む液体を排泄するため、排泄物の上に黒いかび(すす病)が発生する恐れもある。養分を吸う際にウイルス病の媒介になる。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
アクタラ顆粒水溶剤 |
耐雨性優秀。葉への吸収効率が良く安定効果。溶けやすく粉立ちが少ない。 |
ネオニコチノイド系剤 |
アディオン乳剤 |
発生初期に散布すること。残効性優秀。忌避作用あり。速効的。 |
合成ピレスロイド系剤 |
アルバリン顆粒水溶剤 |
コナカイガラムシ・コナジラミ・ハモグリガ・アブラムシに。 |
ネオニコチノイド系剤 |
オルトラン水和剤 |
発生初期に散布すること。浸透移行性・残効性優秀。 |
有機りん系剤 |
コルト顆粒水和剤 |
既存剤に抵抗性を持つ害虫に有効。 |
アミノキナゾリン系剤 |
ダントツ水溶剤 |
浸透移行性 残効あり。果樹 野菜 茶 稲の各害虫に。 |
ネオニコチノイド系剤 |
アワノメイガ
葉の裏の軟らかいところを食べながら幼虫が成長し、大きくなると出たばかりの雄穂に侵入する。さらに成長すると子実にまで侵入し被害を出す。葉も食べるが、そちらの被害は無視できる。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
アディオン乳剤 |
発生初期に散布すること。残効性優秀。忌避作用あり。速効的。 |
合成ピレスロイド系剤 |
エスマルクDF |
雄花抽出開始期より1〜2回散布すること。有機農産物生産に使用可。天敵・花粉媒介昆虫への影響ほぼなし。 |
BT剤 |
カスケード乳剤 |
残効性にも優れ、幼虫の脱皮時に顕著な効果。 |
IGR剤(昆虫成長制御剤) |
サブリナフロアブル |
雄花抽出開始期より1〜2回散布すること。微生物農薬。有機農産物生産に使用可。展着性優秀。作物汚れが少ない。 |
BT剤 |
スミチオン乳剤 |
雄花抽出開始期より1〜2回散布すること。接触毒・食毒作用。浸透移行性あり。 |
有機りん系剤 |
ダイアジノン粒剤5 |
タネバエ、ネキリムシ、ケラなどの土壌害虫に効果。 |
有機りん系剤 |
トレボン乳剤 |
速効性・残効性優秀。 |
合成ピレスロイド系剤 |
マトリックフロアブル |
雄花抽出開始期より1〜2回散布すること。脱皮・接触阻害作用。残臭期間が短い。有用昆虫・天敵への影響ほぼなし |
IGR剤(昆虫成長制御剤) |
アワヨトウ
食害量が多いため、多発すると葉を食べボロボロにする。子実に潜り込んで食害を引き起こす場合もある。ふんが大きく丸いので、アワノメイガと区別可能。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
トレボン乳剤 |
速効性・残効性優秀。 |
合成ピレスロイド系剤 |
オオタバコガ、ヨトウムシ
オオタバコガの幼虫は雄穂に集まり、雄穂開花後は雌穂に移動し、絹糸を食べながら雌穂内に食入する。ヨトウムシは表皮や葉脈を残して葉の裏側の葉肉を食害する。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
アニキ乳剤 |
チョウ目害虫を中心に、速効性に優れている。 |
マクロライド系剤 |
アファーム乳剤 |
食毒作用。すばやく分解される。 |
マクロライド系剤 |
カスケード乳剤 |
残効性にも優れ、幼虫の脱皮時に顕著な効果。 |
IGR剤(昆虫成長制御剤) |
ゼンターリ顆粒水和剤 |
微生物で殺虫。有機農産物生産に使用可。ハチ・天敵への影響が少ない。溶けやすい。粉立ちが少ない。 |
BT剤 |
プレバソンフロアブル5 |
チョウ目をはじめ、ハエ目などの幅広い害虫に。 |
アントラニリックジアミド系剤 |
カメムシ類
成虫、幼虫とも出穂後は穂に集まり子実を吸汁するため、麦粒の側面部に不正形の淡褐色、または汚黄白色の被害斑が生じ、子実重は軽くなり、収量低下につながる。
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
スミチオン乳剤 |
接触毒・食毒作用。浸透移行性あり。 |
有機りん系剤 |
ネキリムシ
登録のある農薬 |
特徴 |
系統 |
ガードベイトA |
安心・速攻でネキリムシを防除する。 |
合成ピレスロイド系剤 |